Zebedeeで暗号化通信
zebedeeを使えば通信が暗号化されるので、インターネットを介した接続でも安心です。zebedeeをサーバ、クライアント側で走らせて、インターネット間ではzebedeeで通信します。サーバ側のプログラムは、サーバで走っているzebedeeに対して接続します。クライアント側のプログラムは、クライアント側で走っているzebedeeに対して接続します。
- FreeBSDの場合は、packageからインストールするか、portsからインストールします。
portsからインストールする場合は、
# cd /usr/ports/security/zebedee
# make
# make install
でOKです。
- Windows版は、zbd241setup.exeに在ります。
- zebedeeはサーバ側、クライアント側両方にインストールする必要があります。
FreeBSD側、Windows側のどちら側でもサーバにすることができます。
- サーバにする場合は、FreeBSDの場合は、/usr/local/etc/server.zbdを編集します。packageやportsからインストールした場合は、/usr/local/etc/server.zbd.sampleがインストールされるので、/usr/local/etc/server.zbdにコピーして編集します。
- サンプルでは、
redirect "telnet ftp" # Basic services
redirect 5900-5999 # VNC traffic
redirect 6000-6010 # X Window System
redirect "daytime chargen" # Ports useful for testing
となっています。つまり、telnetやftpならそのまま使えます。また、vncに関してもサンプルのコンフィグファイルのままでzebedeeでの暗号化通信が可能です。
- httpもzebedeeで暗号化通信したい場合は、
redirect "telnet ftp http"
とhttpを追加します。また、ftpが必要ない場合は、ftpを削除します。
- Windowsマシン側をサーバにする場合は、スタートボタンから、プログラム->zebedee->Edit Server Configurationを開いて編集します。書式はFreeBSDの場合と同じです。
- クライアント側では、
% zebedee 8023:hoge.target.jp:telnet
のようにします。この場合は、hoge.target.jpのtelnetをzebedeeを介して、localhostの8023番のポートにリダイレクトします。クライアント側で、
% telnet 127.0.0.1 8023
とすれば、zebedeeを介してhoge.target.jpにtelnetで接続できます。
もちろん、インターネット間はzebedeeによって圧縮・暗号化されます。
- 暗号化してwwwでの接続を行いたい場合は、
% zebedee 8080:hoge.target.jp:80
として、ターゲットとなるサーバマシンのhttp(80番ポート)をlocalhostの8080にリダイレクトします。
ブラウザのURL入力ボックスに、
http://127.0.0.1:8080/
と入力すれば、zebedeeを介してhoge.target.jpに暗号化して接続できます。
- zebedeeサーバとは別のサーバのポートをリダイレクトすることもできます。
他のサーバのメールとhttpをリダイレクトしたい場合は、zebedeeのサーバ側の設定ファイルを
redirect "smtp pop3 http"
target smtp.server.url.jp:smtp/tcp
target pop.server.url.jp:pop3/tcp
target http.server.url.jp:http/tcp
target another.http.server.url.jp:http/tcp
とします。
- クライアント側の設定ファイルは、
serverhost zebedee.server.url.jp
tunnel 25:smtp.server.url.jp:smtp
tunnel 110:pop.server.url.jp:pop3
tunnel 5901:vnc.server.url.jp:5901
tunnel 80:another.http.server.url.jp:http
として、
zebedeeのあるフォルダで、
zebedee.exe -f server.zbd
とします。
- http://localhost:80/
vncの場合は、localhost:1
Outlookでは、ホストにlocalhostを指定すればOKです。
- 公開鍵認証で接続できるクライアントをしぼり込むには、クライアントのzebedeeプログラムのあるディレクトリに、公開鍵と秘密鍵のペアを作ります。
Windowsのコンソールを管理者権限で立ち上げて、
C:\Program Files (x86)\Zebedee>zevedee -p private.key
C:\Program Files (x86)\Zebedee>zevedee -P -f private.key > public.key
として、鍵のペアを作ります。
FreeBSDのサーバ側の/usr/local/etc/server.zbdには、
checkidfile '/usr/local/etc/zebedee-public.key'
を追加して、/usr/local/etc/zebedee-public.keyに、public.keyの内容をペーストしてセーブします。
クライアント側の設定ファイルには、
include 'C:\Program Files (x86)\Zebedee\private.key'
を追加します。
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